AIに同じことを何度も指示し直している。返ってきた文章は、それらしいのに使えない。AIプロンプトの作り方でつまずく人の多くは、AIの性能ではなく「最初に渡す情報の量と順番」でつまずいています。
この記事では、依頼前に決めておく情報、例の見せ方、出力の形をそろえる方法までを、毎回使える「型」としてまとめます。プロンプトを一文ずつ磨くより、渡す材料を先に整えるほうが、作り直しは確実に減ります。
うまくいかないのは、たいてい情報不足が原因
AIは、こちらが省いた前提を勝手に埋めて答えます。便利な反面、その推測が外れると、丁寧な口調のまま的外れな文章が出てきます。
「もっと良い言い回しを探す」前に、自分が何を伝え忘れているかを疑ったほうが早いことが多いです。長い呪文のような指示より、短くても材料がそろった指示のほうが安定します。
依頼前に決める5項目
書き出す前に、次の5つだけメモしておきます。全部そろえる必要はなく、抜けているものに気づくためのチェックです。
| 項目 | 決めること | 抜けると起きること |
|---|---|---|
| 目的 | その文章で何をしたいか | 当たり障りのない一般論になる |
| 相手 | 誰が読むか(社外・初心者など) | 専門用語の量がずれる |
| 制約 | 文字数・トーン・使えない表現 | 長すぎる、固すぎる出力になる |
| 例 | 「こういう感じ」の短い見本 | 方向性が毎回ぶれる |
| 形式 | 箇条書き・表・本文などの形 | 整形にやり直しが発生する |
とくに効くのは「相手」と「形式」です。読む人と出力の形が決まると、AIの推測の幅が一気に狭まります。
目的と制約は、分けて書く
指示が混ざると、AIはどれを優先すべきか迷います。「やりたいこと」と「守ってほしい条件」は、文を分けて並べるだけで通りがよくなります。
- 目的:新サービスの紹介文を書きたい
- 制約:300字以内、ですます調、専門用語は使わない
- 例外:価格はまだ未確定なので触れない
未確定の事項を後回しにせず、最初に「ここは触れないで」と伝えておくと、あとから消す手間がなくなります。
良い例と避けたい例を、短く添える
言葉で細かく説明するより、見本を一つ見せるほうが速いです。ただし例は短くします。長い見本はそのまま真似され、応用が効かなくなります。
避けたい例も、理由とセットで渡すと効果が上がります。「箇条書きにしないで(読み物として通したいから)」のように、なぜ避けたいかまで書くと、AIは似た失敗を繰り返しにくくなります。
社内用語や略語は、対訳を渡す
普段使っている略語は、AIには通じないか、別の意味で解釈されます。プロンプトの先頭に短い対訳メモを置くと、用語のぶれが減ります。
- 略語と正式名称をセットで書く(例:「PJ=プロジェクト」)
- 誤解されやすい言葉は「この意味では使わない」も書く
- 対訳メモは更新日を残し、ときどき見直す
一度作った対訳メモは使い回せます。同じチームの依頼なら、毎回貼るだけで済みます。
出力の形は、見本で指定して、崩れた所だけ直す
表や決まったフォーマットがほしいときは、完成形の短い見本を先に置きます。必須項目と任意項目を分けておくと、空欄やズレが起きにくくなります。
全体をやり直す必要はありません。崩れたのが一部なら、その部分だけを指定して再出力させるほうが速く、ほかの良かった箇所も保てます。
結果を残すと、次が速くなる
うまくいったプロンプトと、その時の条件を一行でも残しておくと、次に似た依頼が来たときに使い回せます。プロンプトは作品ではなく、育てる道具として扱うと楽になります。
より詳しい書き方は、AIを提供している各社の公式ガイド(OpenAIのプロンプト設計ガイドなど)も参考になります。仕様は更新されるため、使う前に最新の記載を確認してください。
まとめ
AIプロンプトの作り方は、長い文章をひねり出すことではありません。目的・相手・制約・例・形式の5項目を先に決め、用語をそろえ、出力の形を見本で示す。この型を一度作ってしまえば、あとは貼って使うだけです。
AIでブログや資料づくりを効率化するなら、土台のツール選びも合わせて整えておくと無駄がありません。まずはWordPressの初期設定チェックリストから、作業環境を整えてみてください。