iDeCoは会社員だと月いくらまで?掛金上限と年収別の節税額

iDeCoに興味はあるけれど、「会社員だと月いくらまで積み立てられるのか」「結局どのくらい節税になるのか」が分からず踏み出せない人は多いです。会社員の掛金上限は勤務先の年金制度によって変わり、節税額は年収によって変わります。この記事では会社員のiDeCo掛金上限と、年収別の年間節税額を具体的に整理します。

会社員のiDeCo掛金上限は「勤務先の年金制度」で決まる

会社員の掛金上限は一律ではなく、勤務先が用意している年金制度によって次のように分かれます。自分がどれに当てはまるかは、勤務先の総務や年金の案内で確認できます。

  • 企業年金がない会社員:月23,000円(年276,000円)まで。会社員では最も枠が大きい。
  • 企業型DC(企業型確定拠出年金)のみ加入:月20,000円まで(企業型の掛金との合算に上限あり)。
  • DB(確定給付企業年金)などに加入:月12,000円まで。
  • 公務員:月12,000円まで。

2024年12月以降、制度改正で上限が引き上げられたケースもあるため、最新の枠は勤務先や公式情報で確認するのが確実です。

年収別の節税額(月23,000円で積み立てた場合)

iDeCoの最大の魅力は、掛金が全額所得控除になることです。下の表は企業年金なしの会社員が上限の月23,000円(年276,000円)を積み立てた場合の、年間の節税額(所得税+住民税)の目安です。

年収 年間の節税額(目安) 掛金に対する実質利回り
400万円 約41,700円 約15%
500万円 約55,800円 約20%
600万円 約55,800円 約20%
700万円 約84,000円 約30%
800万円 約84,000円 約30%

年収が高く所得税率が上がるほど、節税額も大きくなります。年収500万円なら年間約5.6万円、これは運用で確実に出すのが難しい「実質20%のリターン」に相当します。自分の年収での正確な節税額はiDeCo・NISA 節税シミュレーターで試算できます。

iDeCoの節税が「効く」理由

iDeCoの掛金は「小規模企業共済等掛金控除」として全額が所得から差し引かれます。つまり課税対象の所得が減り、その分の所得税と住民税が軽くなります。ポイントは次の通りです。

  • 所得税は累進課税:年収が高い人ほど適用される税率が高く、戻る額も大きい。
  • 住民税は一律10%:どの年収でも掛金の10%は住民税が軽くなる。
  • 毎年くり返し効く:積み立てを続ける限り、毎年この節税を受けられる。

iDeCoを始める手順

iDeCoは金融機関(運営管理機関)を1社選んで口座を開くところから始まります。手数料や商品ラインナップに差があるため、最初の選択が重要です。

  • ① 掛金の上限を確認する:勤務先の年金制度から自分の枠を把握する。
  • ② 運営管理手数料が0円の金融機関を選ぶ:ネット証券が有力。ネット証券 比較で確認。
  • ③ 掛金と商品を決める:無理のない額で、低コストの投資信託を選ぶ。
  • ④ 勤務先の書類を用意する:会社員は事業主の証明書が必要な場合がある。

始める前に知っておく注意点

節税メリットが大きい一方で、iDeCoには制約もあります。始める前に次の点を理解しておきましょう。

  • 原則60歳まで引き出せない:老後資金専用と割り切る必要がある。
  • 途中で使う予定のお金はNISAへ:いつでも引き出せるつみたてNISAと使い分ける。
  • 受取時にも税制がある:受け取り方(一時金・年金)で課税が変わる。

まとめ:会社員こそiDeCoの節税を活かせる

会社員のiDeCoは、勤務先の年金制度によって月12,000〜23,000円という枠が決まり、その掛金が全額所得控除になります。年収500万円なら年間約5.6万円、年収700万円なら年間約8.4万円と、積み立てを続ける限り毎年戻ってくる節税は非常に大きなメリットです。一方で原則60歳まで引き出せないという制約もあるため、生活防衛資金や近い将来使うお金は別に確保したうえで、余裕資金で始めるのが基本です。まずはiDeCo・NISA 節税シミュレーターで自分の年収での節税額と60歳時点の資産を確認し、無理のない掛金からスタートしましょう。老後まで動かさないお金はiDeCo、途中で使う可能性があるお金はNISA、と役割を分けて考えると、節税と柔軟性を両立できます。

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